アニメ薬屋のひとりごと:謎多き「子翠(シスイ)」の正体と47の伏線【徹底解説】

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アニメ風イラスト。後宮の廊下を背景に、左には虫かごを持って微笑むポニーテールの少女(子翠風)、右には仮面をつけた神秘的な女性(楼蘭妃風)が口元に指をあてて立つ。上部には「子翠の正体は…楼蘭妃!?薬屋のひとりごと|衝撃の伏線47選」と大きな文字。

アニメ「薬屋のひとりごと」に登場する明るく人懐っこい下女「子翠(しすい)」。彼女の裏に隠された秘密が明らかになった時、多くの視聴者がその衝撃に驚かされました。今回は、子翠の正体と、その行動の裏に巧妙に仕込まれた47もの伏線を徹底解説します。

ちゃんころむし

シスイが最推しです!!


目次

子翠とは?|後宮で猫猫と親しくなった下女

子翠は、主人公の**猫猫(まおまお)小蘭(シャオラン)**と共に後宮で仲良しになった下女です。猫猫が薬草、子翠が虫と、興味の対象は違えど、二人とも研究者気質で好奇心旺盛な点が共通していました。

子翠は高価な紙に虫の絵を描いたり、読み書きができたりと、その高い知性を随所で垣間見せます。度を越えた虫好きで、「笑いながら虫を集めている変な女」と噂されることも。また、後宮での勤めを終える小蘭にコネの作り方を教えるなど、面倒見の良い一面も持っていました。


衝撃の正体:淑妃「楼蘭」

中央で縦に分割され、左右に対照的な姿が描かれている。左側には質素な灰色の服を着た下女の子翠(しすい)が、右側には豪華な装飾を身につけた上級妃の楼蘭(ろうらん)が立っている。二人の姿が同一人物であることを示唆しており、その正体のギャップと神秘性を表現している。

子翠の正体は、後宮を去った阿多妃に代わり、上級妃である「淑妃(しゅくひ)」の位についた楼蘭妃(ろうらんひ)その人でした。

楼蘭は、自分と顔や体格の似た侍女たちを大勢集めて影武者にし、自らは女官の扮装で後宮内の情報を集めていたのです。影武者と入れ替わる都合上、猫猫たちの前では声を出さないことで正体がバレるのを防いでいました。

楼蘭は、子の一族の家長である**子昌(ししょう)と後妻の神美(シェンメイ)の間に生まれた娘であり、子昌の先妻の娘である翠苓(すいれい)の異母妹にあたります。つまり、楼蘭は姉の本名「子翠」**を使って女官として働いていたのでした。


楼蘭と子翠に隠された47の伏線【ネタバレ注意】

「薬屋のひとりごと」では、楼蘭と子翠が同一人物であることを示唆する、非常に多くの伏線が散りばめられていました。ここでは、その中でも特に注目すべき伏線をカテゴリ別に解説します。

妃としての不自然な振る舞い

楼蘭が妃として振る舞う際に見せた、一見するとわがままに見える行動の裏には、巧妙な意図が隠されていました。

  • 1. 受大時の侍女たちの装い(アニメ14話): 楼蘭が受大した際、彼女に従う侍女たちは皆、同じ髪型、同じ装飾品で、顔の見分けがつかないほどそっくりな化粧をしていました。これは、楼蘭が子翠として活動する間、侍女たちが影武者として楼蘭になりすますための準備でした。
  • 2. 無表情と寡黙さ(アニメ14話、32話): 妃教育や交代式の際、楼蘭は常に無表情で、ほとんど口を開きませんでした。これは、影武者が楼蘭を演じる際に、表情や声の癖で正体が露見するのを防ぐためと考えられます。
  • 3. 従える侍女の多さ(アニメ14話): 他の上級妃をはるかに上回る数の侍女を引き連れて受大しました。これは、自分に似た人物を多く集め、周囲を固めることで、替え玉がばれないようにするためでした。
  • 4. 濃い化粧と多様な衣装(アニメ14話、20話): 楼蘭は常に濃い化粧を施し、南国風や西方の衣装など、頻繁に服装を変えていました。これは、素顔を隠し、周囲に「派手好きで変わり者」という印象を与えることで、影武者との区別を曖昧にする狙いがあったのでしょう。
  • 5. 偽楼蘭妃の服装(アニメ42話): 壬氏が偽楼蘭妃を見抜いた際、彼女は体型が分かりにくいゆったりとした民族衣装を着用していました。これにより、影武者と本物の体格差が隠されていました。
  • 6. 壬氏訪問時の子翠の姿(アニメ25話): 壬氏が楼蘭妃を訪ねる直前、後宮内で子翠らしき下女が歩く姿が描かれています。これは、その時ザクロ宮にいた楼蘭妃が影武者であったことを示唆する重要な伏線です。

下女に似つかわしくない言動

子翠が下女としては不自然な、高貴な身分を示唆する言動を見せる場面が多々ありました。

  • 7. 高価な紙や図鑑の所持(アニメ26話、29話): 子翠は当たり前のように高価な紙に虫の絵を描いたり、高価な虫の図鑑を持っていることを匂わせました。当時の下女がこれらを所有しているのは非常に稀です。
  • 8. 立派な虫かごや櫛(アニメ29話、32話、37話): 子翠が持っていた虫かごや櫛も、当時としては高価なものでした。
  • 9. 工芸茶への反応(アニメ26話): 珍しい工芸茶を見た小蘭が感動する中、子翠は全く驚かず平然としていました。これは、異国の品を見慣れている高貴な身分であったことを示唆します。
  • 10. 湯殿での行動(アニメ37話): 大浴場の熱い湯に勢いよく飛び込み驚く子翠の姿は、上級妃として専用の湯殿を利用しており、平民の大浴場の常識を知らなかったためと推測されます。
  • 11. 手慣れたマッサージ(アニメ37話): 子翠のマッサージは非常に手慣れていましたが、これは幼い頃から神美にマッサージをしていたためでした。
  • 12. 元奴隷の新入り宦官や診療所の歴史に関する詳細な知識(アニメ37話、32話): 子翠は、下女では知り得ないような後宮の裏事情や歴史について詳しく語っていました。これは、子の一族が奴隷貿易で栄えていたことや、楼蘭が高い教養を持っていたことを示唆します。
  • 13. 怪談話の語り口(アニメ34話): 普段の砕けた話し方から一転し、語彙力が高く悠長な語り口で怪談を語る姿は、彼女が高等な教育を受けていることを示していました。

スパイ活動中の凡ミス

完璧に見えた子翠のスパイ活動にも、わずかながらミスを犯す瞬間がありました。

  • 14. 子猫の登場と子翠の行動(アニメ25話): 猫猫が子猫を捕まえようとした際に子翠が突然現れ、猫を捕まえてすぐに立ち去りました。これは、後宮の抜け道から侵入した猫により、楼蘭が脱走に使う予定の抜け道の存在がばれることを恐れたためです。

後宮脱出計画の布石

子翠の行動の裏には、後宮からの脱出計画を着々と進めるための布石が隠されていました。

  • 15. 小蘭への仕事紹介(アニメ37話): 子翠が小蘭に湯殿での仕事を紹介したのは、新入り宦官として潜入していた翠苓と接触するためでもありました。
  • 16. 後宮北側での頻繁な昆虫採集(アニメ28話、29話、32話): 子翠は後宮の北側にある抜け道近くで頻繁に虫を捕獲していました。これは、抜け道の整備のためと考えられます。
  • 17. 自ら北側に通っていることを話す(アニメ25話): 子翠は、自分が虫好きで北側に通っていることを自ら話すことで、後々北側に現れても不審に思われないようにしていました。

意図的に避ける人物と接近する人物

子翠は、楼蘭としての正体を知られている人物との接触を避け、そうでない人物には積極的に近づいていました。

  • 18. 梨花妃や交代后登場時の行動(アニメ37話、32話): 湯殿で梨花妃が現れた際や、交代后が登場した際に、子翠は身を隠したり、その場を離れたりしていました。これは、彼女たちが楼蘭の声を認識している可能性があったため、接触を避けたものと考えられます。
  • 19. 猫猫に対する不自然な態度(アニメ14話): 妃教育の際、楼蘭は猫猫と目を合わせようとせず、関わらないようにしていました。しかし、これは子翠として関わるために、あえてその時は距離を置いていた可能性もあります。

上級妃としての葛藤と抵抗

楼蘭は、上級妃という立場に対して複雑な感情を抱いていました。

  • 20. 妃の冠のぞんざいな扱い(アニメ14話): 代々受け継がれる高貴な冠をぞんざいに扱っていたのは、上級妃としての立場への抵抗感を表しています。
  • 21. 受大時の寂しげな雰囲気(アニメ14話): 楼蘭の受大の場面が、華やかさとは対照的にどこか寂しげに描かれていたのは、一族の謀反を見据えての受大であり、楼蘭自身の心情を表していたと考えられます。
  • 22. 洗髪剤の使用(アニメ37話): 子翠が大量に洗髪剤を使っていたのは、御門に触れられた体を清めたいという、望まない夜伽への抵抗の表れかもしれません。
  • 23. 怪談話に込めた思い(アニメ34話): 夫婦の話に自身や神美の立場を重ねていた怪談話は、楼蘭の複雑な心情を表していました。
  • 24. 炭の煙騒動(アニメ34話): 怪談話での炭の煙騒動は、水冷の祖母である大砲が、娘を苦しめた神美への恨みを楼蘭にぶつけるかのように仕組んだ事件だと推測されます。

堕胎剤の摂取

楼蘭は、自身の血筋を終わらせるため、堕胎作用のあるものを意図的に摂取していました。

  • 25. ジャスミンの工芸茶の購入(アニメ26話): 子翠が買おうとしていたジャスミンの工芸茶には子宮収縮作用があり、妊娠を避ける目的で摂取しようとしていた可能性があります。
  • 26. 鬼灯の実の摂取と過去の発言(アニメ43話、41話): 後宮から逃亡後、子翠は鬼灯の実を堂々と食べていました。親戚の発言からも、楼蘭は受大前から鬼灯を好んで食べていたことが示唆されます。鬼灯には堕胎作用があるだけでなく、「偽り」「ごまかし」という花言葉も持ち、楼蘭の複雑な立場を象徴していました。
  • 27. おしろい花の存在(アニメ32話): 子翠が虫を捕獲していた場所に大量のおしろい花がありました。おしろい花の種にも堕胎のリスクがあります。

子翠の人間性と猫猫への想い

子翠の行動の裏には、温かい人間性と、猫猫への深い友情が隠されていました。

  • 28. アイス作りへの登場(アニメ39話): シャオランと猫猫がアイスを作る場に突然現れたのは、シャオランの失敗を助けようとする優しい気持ちからでした。同時に、楼蘭はこの時、将来的に自身の立場を理解し、子供たちを託せる人物として猫猫を観察していた可能性があります。
  • 29. 猫猫へのスキンシップ(アニメ41話): 狐の里の祭りで、子翠は猫猫と手をつなごうとしたり、髪をセットしたりと、普段よりも積極的にスキンシップを取っていました。これは、この直後に戦が起こり、猫猫との別れが近いことを悟っていたため、友達としての時間を惜しむように過ごしていたのでしょう。
  • 30. 船での密着(アニメ41話): 後宮を脱出し船に揺られているシーンで、子翠が猫猫に身を寄せて密着していました。これは、誘拐されたという設定の不安だけでなく、猫猫との残り少ない友達同士の時間を噛み締めていた行動と考えられます。

簪に込められた意味

簪を巡る子翠の行動には、深い意味が込められていました。

  • 31. 簪をねだる行動と壬猫の親密度に関する発言(アニメ43話、37話): 子翠が猫猫に簪をねだったのは、それが高価なものであり、壬氏からの贈り物だと気づいていたためと考えられます。また、子翠は壬氏と猫猫が親密な関係であることを知っており、猫猫の反応を試すことで、二人の絆の深さを測っていたのでしょう。
  • 32. 簪のプレゼント(アニメ43話): 子翠が猫猫に自身の簪をプレゼントしたのは、別れのプレゼント、そして、子の一族の子供たちを猫猫に託す上で、彼女への守護と信頼の証として贈られたものと推測されます。

まとめ

楼蘭が子翠として暗躍していた複雑な状況と、その中で見せる彼女の人間性が、これらの47もの伏線によって巧みに描かれていました。改めて「薬屋のひとりごと」の奥深さを感じさせられますね。

アニメをもう一度見返す際は、ぜひこれらの伏線に注目してみてください。新たな発見があるかもしれません。

ちゃんころむし

第3期一緒に待ちましょう!!

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